生きのびるブックスの本


2024年

みんなの〈青春〉 思い出語りの50年史

石岡学

2024年2月刊行

四六判並 224頁

定価(本体2,100円+税)

ISBN978-4-910790-17-6 C0095 

 

“キラキラの青春”だけが、青春なのか?

1970年代後半以降に焦点をあて、アイドル文化、映画、音楽などを手がかりに、様々なジャンルを横断しながら、私たちの自意識を刺激してやまない青春イメージを読み解く渾身の社会文化史。


2023年

悼むひと 元兵士と家族をめぐるオーラル・ヒストリー

遠藤美幸

2023年11月刊行

四六判並 248頁

定価(本体2,300円+税)

ISBN978-4-910790-15-2 C0095 

 

20年以上にわたる聞き取りの記録

戦場体験者の証言が浮かび上らせるのは、歴史的事実だけでない。話せないこともあれば、伝えたくても伝わらない真実もある。戦没した仲間への哀惜。「勇ましい」戦後右派への不信…。ビルマ戦研究者であり、戦友会、慰霊祭の世話係でもある著者が、20年以上にわたる聞き取りをとおしてつづった、 “痛み”と“悼み”の記録。

声の地層 災禍と痛みを語ること

瀬尾夏美

2023年10月刊行

四六判並 288頁

定価(本体2,100円+税)

ISBN978-4-910790-13-8 C0095

 

伝える人と耳を澄ます人をつなぐ、語り継ぎの文学

震災、パンデミック、戦争、自然災害…。多くを失い身一つになっても、集えば人は語りだす。痛みの記憶を語る人と聞く人の間に生まれた「無名の私たち」の記録。絵画多数掲載。

 

 


家族と厄災

信田さよ子

2023年9月刊行

四六判並 192頁

定価(本体1,900円+税)

ISBN978-4-910790-11-4 C0095

 

“危機の時代”の家族のゆくえ

パンデミックは何をもたらしたのか。弱い立場に置かれた人々の手さぐりと再生の軌跡をみつめた、臨床心理士によるエッセイ。リアルなエピソードと実践経験から生まれた知見をもりこんだ、時代の荒波を生きぬくための必携書。

死ぬまで生きる日記

土門蘭

2023年4月刊行

四六判並 264頁

予価(本体1,900円+税)

ISBN978-4-910790-09-1 C0095

 

生きづらさを抱えるすべての人に。

「楽しい」や「嬉しい」、「おもしろい」といった感情はちゃんと味わえる。それなのに、「死にたい」と思うのはなぜだろう?
カウンセラーや周囲との対話を通して、ままならない自己を掘り進めた記録。

第1回「生きる本」大賞!



2022年

植物考

藤原辰史

2022年11月刊行

四六判並 240頁

定価(本体価格2,000円+税)

ISBN978-4-910790-07-7 C0010

 

今もっとも注目される
歴史学者の新機軸

人間の内なる植物性にむけて――

はたして人間は植物より高等なのか? 植物のふるまいに目をとめ、歴史学、文学、哲学、芸術を横断しながら人間観を一新する、スリリングな思考の探検。

 

2023 紀伊國屋じんぶん大賞12位!

LISTEN.

山口智子

2022年8月刊行

A5判変形(189×148mm) 636頁

定価(本体価格4,000円+税)

ISBN978-4-910790-06-0 C0073

 

 

世界の音と出会う旅を

俳優・山口智子が綴る

山口智子のライフワークである「LISTEN.」プロジェクト。 その10年の歩みを自らの言葉と、美しい地球の風景とともに綴る、「世界の音」を体感する一冊。 音楽家たちのオリジナル演奏シーンをとらえた、二次元コードも多数掲載。


無垢の歌 大江健三郎と子供たちの物語

野崎歓

2022年7月刊行

四六判上製 232頁

定価(本体価格2,000円+税)

ISBN978-4-910790-04-6 C0095

 

 

チャイルドライクな

文学のために

大江健三郎の描く子供たちはなぜ、ひときわ鮮烈な印象を残すのか。〈無垢〉への比類なき想像力にせまる、まったく新しい大江論にして、最良の“入門書”。
これから大江文学と出会う世代へ。読まず嫌いのまま大人になった人へ。大江文学の意外な面白さに触れる一冊。

10年目の手記 震災体験を書く、よむ、編みなおす

瀬尾夏美/高森順子/佐藤李青/中村大地/13人の手記執筆者

2022年3月刊行

四六判並製 208頁

定価(本体価格1,900円+税)

ISBN978-4-910790-02-2 C0095

 

 

大切なものを失った人へ、
彼らの傍らにいたいと願う人へーー。

東日本大震災から10年。言葉にしてこなかった「震災」にまつわるエピソードを教えてくださいーー。そんな問いかけから「10年目の手記」プロジェクトは始まった。 本書は、暮らす土地も被災体験も様々な人々の手記をもとに、4人の著者が語りあい、自身を重ね、語られなかった言葉を想像した日々の記録である。他者の声に耳をすます実践がここにある。

 


人生相談を哲学する

森岡正博

2022年2月刊行

四六判並製 224頁

定価(本体価格1,800円+税)

ISBN 978-4-910790-00-8 C0010

哲学者が右往左往しながら
思索する、前代未聞の人生相談。

人生相談は人間とは何か?という真理につながる扉。その場しのぎの〈処方箋〉から全力で遠ざかり正解のない思索へ誘う哲学エッセイ。哲学カフェ、学校授業でとりあげられた話題連載が書籍化!